エビフライ

2026/03/09

荒木建策(放送作家/脚本家)

いつかまた、
ペットを飼うとしたら
名前は金太郎とか、
そういうのにしたい。

急に今、
例えば玄関の前に捨てられている
犬がいたとして、
どうしようもないから飼うことにしたら、
その子には安易にオオタニかショウヘイと
名付けるかも知れない。
ヨシダでもセイヤでもいいが、
前に飼っていたゴールデンの名前が「ラッキー」で、
動物病院で「荒木ラッキーくん」と
呼ばれていたことを踏まえると
名字×名字はきついので
金太郎かショウヘイかセイヤが
いいかも知れない。

などと考えながら思ったのが、
犬とか猫の名前に
食べ物の名前を付ける人間の
気が知れない、ということ。

おもち、きなこ、ショコラ…。
色が似ているというだけで、
そんな名前を付けてしまう。
それでいて、
「家族」などとのたまうのである。

じゃ、
子どもに「おもち」って付けてみなさいよ。
みたいなことを、漠然と
存在しない誰かに怒りを感じながら、
海外のペットの名前って
どうなのだろう、と思ったので、
調べてみた。

アメリカでの
オス犬の名前ランキングは、
Max(マックス)
Charlie(チャーリー)
Cooper(クーパー)
Milo(マイロ)
Teddy(テディ)

メス犬のランキングは、
Luna(ルナ)
Bella(ベラ)
Daisy(デイジー) 
Lucy(ルーシー)
Willow(ウィロー) 

とのこと。
食べ物は皆無で、
植物の名前が多め。

中国では、
「豆豆」とか「大黒」とかが人気で
サイズ感が重視されている傾向。

ペットの名前ひとつ取っても、
国民性が出るんだなぁと、
何か考えさせられた事案。

とにかく、
ペットに食い物の名前を付けるのだけは、
やめて欲しいのだが、
親友がこの度、茶虎の猫に
「エビフライ」と名付けたと聞いて絶望している。