日本スポーツ界の敵

2026/08/03

荒木建策(放送作家/脚本家)

スポーツ観戦をする人は、
幸福度が高く人生への満足度が
高い傾向にあるという。

イギリスの国立大学によるこの調査では、
回答者の生活や幸福度について質問。
過去1年以内にスポーツのライブイベントに
参加したことがある回答者は、
そうでない回答者に比べて
「満足している」と回答する確率が高く、
「人生に価値がある」という感覚を
より強く持っていることを発見したという。

あぁ、そういえば、
先週登場の吉田くんは香川から神宮にまで
ヤクルトを応援しに来るほどのツバメイトだし、
後輩の広川氏は柏レイソルの熱狂的なファンで、
ホームでの試合は毎試合指定席がある年パスを
持っているくらいのレイソリスタ。
たしかに、
ふたりとも何か人生を楽しんでいる感が凄い。
すくなくとも私よりは。

私はスポーツは観るよりやる派だと思って
最近まで暮らしてきたが、
体力的にそうも言えない年齢に
達してしまった今、
地域のサークルとかに入って
スポーツを楽しむなんて考えられないし、
やはり「推し」のチームなり選手を作るべきか。
スポーツを楽しむベクトルを変えるべきなのか。

そう思って、
応援するならどのスポーツのどのチーム、
或いは選手だろうかと探してみても、
「ない」のである。

出身地のチーム?
長崎にもあるにはあるが、
自分が地元を出てからできたチームしかないし、
選手に至っては誰ひとり知らない。

ワールドカップは選手たちが日本を背負って
戦ってくれているから楽しかったし、
にわかファンだと思えないほど、
知らん国同士の試合を観たが、
どこかに
「こういう時くらい楽しまないと損」という
或る意味の「エンタメ貧乏症」的な
感情が働いた結果だと自己分析。
「同じ阿呆なら踊らにゃ損々」。
ただそれだけで、
純粋な楽しみはそこにはなかった。

やはり、私にとって
スポーツはプレーするもの。
色んな方向から分析してみて、
やはり観戦を生きがいにするのは無理。
そして、
そういう人間は人類の半数くらいいるはず。

ということで、
これからスポーツをプレーすることを
生きがいとする子どもたちには
この夏、外で存分に走り回って欲しいわけだが、
いかんせん、このところの夏は暑すぎる。

夏休みなんて子どもの運動神経アップの
ボーナスステージみたいなものなのに、
マジでニッポンのスポーツ界には痛手やで。