赤紙が届いた話

2018/11/19

赤紙が届いたのは先週だった。

「来週土曜、ホームパーティーをやるから絶対来てね~」。

30代半ば。まだ親の手を借りねば生きていけぬ子供を、一人二人抱えている年代である。
そんな年代が集まるホームパーティーには、往々にして手を焼くガキが何人か忍び込んでいる。

男子代表の困ったちゃんは妖怪ウォッチ、
女子代表はプリキュア辺りのカードを手に、
コップをなぎ倒しながら部屋中を縦横無尽に駆け回る。
その様は、まるでブレーキの壊れた重戦車。

グッタリするのは目に見えているから、本当はひとり静かにアメリカドラマを観ていたいのだが、
たまには友人と会っておかねばとの義務感が、私を戦場へと向かわせるのである。

生きて帰れるのだろうか。
料理にグリンピースは入っていないだろうか。
ガキを殴らずに済むだろうか。

このコラムを読んでくれている友人たちが毎回寄せてくれる感想で元気を注入してから戦場に発とうと思う。
元気玉をくれた皆様に…敬礼!


荒木建策