Enter!
2021/05/24
荒木建策(放送作家/アリゴ座主宰)
パソコンのキーボードで一番好きなボタンはと問われれば、
大多数の人が「Enter」と答えるだろう。
先日、作業中にうっかりうたた寝をし、
手を滑らせてパソコンを落としてしまった。
そのせいで5時間かけた企画書が全消去…
ということはなかったのだが、肝が氷点下まで冷えた。
そんな経験、二度とするまいと
バックアップのためのパソコンを探しに家電量販店へ。
基本スペックなど丁寧な説明を受けたが、
うんうんと頷いているだけで、
話の大半は右から左へ受け流していた。
OSがどうとか、スペックがどうだとか、そんなのはどうでもいい。
この店にある全てのパソコンのEnterキーを押させてくれ。
私は無類のEnterキー好き。
毎日、何百何千回と触れるパソコンのボタンだから、こだわりもある。
重すぎず、軽すぎず、それでいて重厚感があり、
押したときにカチッとくる感触が指先にしっかり伝わってくることが第一条件。
おもちゃのレゴをはめたようなキーボードは問題外で、
やや大きめのノート型のほうが条件に合致するのは、
経験で知っている。
あとは端から端まで、目をつぶってピアニストのように
指先をキーボードにあてて「Enter!」30点。
次っ、「Enter!」75点。
やや軽い感じがするので保留。
次っ!「Enter!」0点。
パカパカしてるからナシ。
30台ほど触っただろうか。
そして、ピアノマンの眼鏡にかなう一台と出会ったのである。
自分の短所も長所もぜんぶ知っている幼なじみの初恋の女性と
同窓会で再会したときのようなトキメキを感じた。
もちろん、即買いである。
これで仕事もはかどるばかりか、文章が劇的に上手くなったりと、
様々な副作用にも期待しているのだが、未だに開封しておらず、
その効果をまだ試せていない。
それにしても、あのEnterキーは抜群の感触で、
早く仕事で活用したいものだ。
パソコンのキーボードで一番好きなボタンはと問われれば、
大多数の人が「Enter」と答えるだろう。
先日、作業中にうっかりうたた寝をし、
手を滑らせてパソコンを落としてしまった。
そのせいで5時間かけた企画書が全消去…
ということはなかったのだが、肝が氷点下まで冷えた。
そんな経験、二度とするまいと
バックアップのためのパソコンを探しに家電量販店へ。
基本スペックなど丁寧な説明を受けたが、
うんうんと頷いているだけで、
話の大半は右から左へ受け流していた。
OSがどうとか、スペックがどうだとか、そんなのはどうでもいい。
この店にある全てのパソコンのEnterキーを押させてくれ。
私は無類のEnterキー好き。
毎日、何百何千回と触れるパソコンのボタンだから、こだわりもある。
重すぎず、軽すぎず、それでいて重厚感があり、
押したときにカチッとくる感触が指先にしっかり伝わってくることが第一条件。
おもちゃのレゴをはめたようなキーボードは問題外で、
やや大きめのノート型のほうが条件に合致するのは、
経験で知っている。
あとは端から端まで、目をつぶってピアニストのように
指先をキーボードにあてて「Enter!」30点。
次っ、「Enter!」75点。
やや軽い感じがするので保留。
次っ!「Enter!」0点。
パカパカしてるからナシ。
30台ほど触っただろうか。
そして、ピアノマンの眼鏡にかなう一台と出会ったのである。
自分の短所も長所もぜんぶ知っている幼なじみの初恋の女性と
同窓会で再会したときのようなトキメキを感じた。
もちろん、即買いである。
これで仕事もはかどるばかりか、文章が劇的に上手くなったりと、
様々な副作用にも期待しているのだが、未だに開封しておらず、
その効果をまだ試せていない。
それにしても、あのEnterキーは抜群の感触で、
早く仕事で活用したいものだ。