テレビ業界は、とっくに年末進行。
そうとあっては、さすがの私も自宅にこもって仕事をせざるを得ない。

ベッドから這い出てコーヒー入れて、パンを齧りながら『キングダム』を読んで、
撮りためたドラマを観て一発気合い入れたら食器を洗ってシャワーを浴びて、
再びベッドでウトウトした後にさあ仕事と、バラ色の引きこもりをエンジョイしている私は、
ここのところほとんど人と話していない。
話していないのはいいが、発声する単語の8割が「すみません」だったりする。
ピザの代金を払うのに一万円札しかなくて「すみません」。
ADくんに台本の直しを急かされて「すみません」。
隣家からミカンを頂いたときは、さすがに「すみません」ではなく、
「すみませ～ん」と「せ」と「ん」の間を伸ばしたが、
もはや「すみません」さえ言えれば生きていけるのではないかと錯覚するほどの「すみません」漬けである。

早く終われ、今年。そう願う今日この頃です。
すみません、今回はこの辺で。


荒木建策