師走

2019/12/23

年末は忙しい。
師匠クラスの作家でも爆走するほどだと言うが、私にとっても今がそのとき…。
「人間が眠る理由を400字以内で書きなさい」
30分のテストでそんな問題を出されたとする。
すこぶる調子が良くて、もっともな理由をスラスラ書いたところで25分。
残りの5分間、ただただ鉛筆を回しているのも何だと、
「会議ですべってからのふて寝の場合もあります」
最後に余計な一文を付け加えて提出したら、400字をオーバーしていて0点だった…。
もしかしたら今回は、そんなような感じかもしれません。調子は良かったのです。
レッドブルの力を借りずとも、何かこう、血が沸き立つようなものがあったものの、
そのみなぎるエナジーを、新調した枕の感触を確かめるのに使ってしまった私がバカでした。
気付けば締め切りまで30分。余計な一文を付け加える余裕は今の私にはありません。
この走り書きのようなコラムから感じるべきは「こいつ手を抜いたな」ではなく、
「こいつ本当にエマージェンシーなんだな」であることを土下座しながらお伝えしたところで、
今回は終わりにしようと思います。メリークリスマス。


荒木建策