ここ1ヶ月ほど10時過ぎにベッドに入って14時前には目を覚ますというデタラメな生活を繰り返していたのだが、
その結果、5キロ痩せ、ものの見事に睡眠障害に陥った。
まともな時間に眠ろうとしても眠れない。
やや温めのお湯浴びて、足裏をマッサージしてからフカフカのベッドに潜り込んでも冴え冴えとしているため、
何か疲れがドッと出るような回想をと、あのときのヒグマとの死闘を思い返すのだが、
疲れよりも先にふつふつと兄弟たちを皆殺しにされた怒りが湧き、余計に目が冴えてくる。
もう寝るのを諦めた、こうなりゃとことんまで起きててやる。
オレは寝られないのではなく、起きていられる身体なのだと開き直り、
たまった仕事をやっつけてしまおうと思い立ったのも束の間、
いつしか眠りに落ちていたのが夕べのこと。
危うくリモート会議をすっぽかしそうになったのが今朝のことである。
眠れないのではなく、まだ起きていられる。
ただの屁理屈だが、ともあれ、気の持ちようで状況や結果に対する見方がガラリと変わることもあるとは思うものの、
想像上のヒグマがどうしても倒せず、またも眠れずもう6時である。


荒木建策