LL昔話
2021/08/23
荒木建策(放送作家/アリゴ座主宰)
有史以来、人は戦いの歴史を繰り返してきました。
現に今も私は強烈な睡魔と戦っておりますが、
しかし、何故にそうまでして戦うのか。
悩み、傷つきながらも戦い続ける理由がどうしてもわからなかったのです。
前回のコラムを書いている最中に思い出した話だ。
私が望んだわけではありません。
無理強いもしていません。
むしろ、私は止めました。
ビッグマックだけでも危ういのに、あの人が自らの実力を顧みず、
無謀にもLLセットにしようとするから、
キミキミそれはおそらく無理ですよと、
LLクールJ太郎はキミにはまだ早いですよとそれとなく忠告したのに、
彼女は忠告を無視してビッグマックのLLセットに加え、
アップルパイまでオーダーしたのです。
テーブルについて5分後には案の定、
ビッグマックを持つ手がピタッと止まりました。
「これ、美味しいよ。食べてみる?」
いらんのです。
今の今まで同じものを食べていたわけですから、
美味しいことは知っているのです。
「そうだよね。他人の食べかけなんかいらないよね…」
違うのです。
男っぽいところを見たいだの建策くんならできるだの言われ、
無理矢理付き合わされたLLセットを完食し、
すでに私も満腹なのです。
だから、残してはどうだと、
もう十分戦ったからと救いの手を差し伸べますが、
残すことに罪悪感があるのか、
自らオーダーしたことからくる責任感がそうさせるのか、
首を振ってビタ止まり…。
わからなかったのです。
いなりの件も含め、毎回毎回飽きもせず、
彼女が許容量を超えるご飯と戦う理由がひとつもわからなかったのです。
同じ過ちを繰り返す人間は嫌い。
なので、お別れしました、という昔話でした。
有史以来、人は戦いの歴史を繰り返してきました。
現に今も私は強烈な睡魔と戦っておりますが、
しかし、何故にそうまでして戦うのか。
悩み、傷つきながらも戦い続ける理由がどうしてもわからなかったのです。
前回のコラムを書いている最中に思い出した話だ。
私が望んだわけではありません。
無理強いもしていません。
むしろ、私は止めました。
ビッグマックだけでも危ういのに、あの人が自らの実力を顧みず、
無謀にもLLセットにしようとするから、
キミキミそれはおそらく無理ですよと、
LLクールJ太郎はキミにはまだ早いですよとそれとなく忠告したのに、
彼女は忠告を無視してビッグマックのLLセットに加え、
アップルパイまでオーダーしたのです。
テーブルについて5分後には案の定、
ビッグマックを持つ手がピタッと止まりました。
「これ、美味しいよ。食べてみる?」
いらんのです。
今の今まで同じものを食べていたわけですから、
美味しいことは知っているのです。
「そうだよね。他人の食べかけなんかいらないよね…」
違うのです。
男っぽいところを見たいだの建策くんならできるだの言われ、
無理矢理付き合わされたLLセットを完食し、
すでに私も満腹なのです。
だから、残してはどうだと、
もう十分戦ったからと救いの手を差し伸べますが、
残すことに罪悪感があるのか、
自らオーダーしたことからくる責任感がそうさせるのか、
首を振ってビタ止まり…。
わからなかったのです。
いなりの件も含め、毎回毎回飽きもせず、
彼女が許容量を超えるご飯と戦う理由がひとつもわからなかったのです。
同じ過ちを繰り返す人間は嫌い。
なので、お別れしました、という昔話でした。