荒木建策（放送作家/アリゴ座主宰)

先日、
YouTubeをザッピングしていると
Vtuberの女性が、
部屋がめちゃくちゃ
乾燥していて困っていると話していた。
加湿器をつけているのに、
常にいがらっぽく、
湿度は30%そこそこだというのだ。

加湿器を使ってそれは、
どう考えてもおかしいと
コメント欄はちょっとした騒ぎに。

視聴者たちは本人に対し、
原因についての様々な可能性を
列挙していく。

部屋の広さに、
加湿器の性能が合っていないのでは？
だとか、
不良品なのでは？
だとか、
アロマの機械を
加湿器だと誤解しているのでは？
とか、そんな感じのコメントが続く。

そんな中、
あるコメントを読み上げた
Vtuberが一瞬、思考停止したのが分かった。

「タンクに水を入れていないのでは？
.........加湿器って水入れなきゃいけないの！？
そんな訳...ないよね？」

観ているほとんどの人が
絶句したのは火を見るより明らか。

すぐに
「内部タンク、付いてない？」との
コメントが来て、
画面からは加湿器をオープンする
音が聞こえてくる。

「(カチャ)...新品の匂いがするー！！」

最近の中で、
もっとも笑ったと言ってもよいほど
爆笑してしまった。

買ってから一年以上、
水なしで使っていたそうだ。

その後、
水を入れなくても機能する
加湿器はないのか、という話から
ダイキンの「うるるとさらら」シリーズの
エアコンだったら
水は不要という流れになった。

うちのは、それだ。

そして今、うちのエアコンからは、
大量の水がしたたっている。
その量は、
雨の日の軒先と言えば
分かり易いだろうか？
大好物の犬缶を前にした
大型犬が待てをさせられているときの
ヨダレほどだと言えば
分かり易いだろうか？

ポタポタ...
ビチョビチョ...

うるるとさららならぬ、
ぽたたとびちょちょである。

余談ではあるが、
くだんのVtuber、
後日、
SHARPの公式Xから
「我々は魔法使いではありません」と
コメントされていた。