一種の拷問を見た話
2017/07/03
あれは3年ほど前のことだ。
羽田から福岡に向かうべく、保安検査場を通過しようとすると、
齢50ほどの男性が検査員にバッグを開けるよう指示されていた。
検査員は、バッグの中身をまさぐったのち、何かを掴み出して、険しい表情で言った。
「これは何ですか?」。
パンツだった。
明らかにパンツであるものを「何ですか?」と問われた男性は、
訳が分からないという様子で「パンツですけど」と答えた。
すると、検査員は衝撃的な一言を続けたのである。
「随分と汚れてるじゃないですか」。
周囲から失笑が漏れ、男性の顔は真っ赤っ赤。
パンツの汚れと安全な飛行。
冷静に考えるとまるで繋がらないものの、男性は羞恥心からか、
「そこまで汚れてないですよっ!!」と返したのだった。
この出来事が世に出ていないところを見ると、検査員は訴えられずに済んだのだろうか。
荒木建策
羽田から福岡に向かうべく、保安検査場を通過しようとすると、
齢50ほどの男性が検査員にバッグを開けるよう指示されていた。
検査員は、バッグの中身をまさぐったのち、何かを掴み出して、険しい表情で言った。
「これは何ですか?」。
パンツだった。
明らかにパンツであるものを「何ですか?」と問われた男性は、
訳が分からないという様子で「パンツですけど」と答えた。
すると、検査員は衝撃的な一言を続けたのである。
「随分と汚れてるじゃないですか」。
周囲から失笑が漏れ、男性の顔は真っ赤っ赤。
パンツの汚れと安全な飛行。
冷静に考えるとまるで繋がらないものの、男性は羞恥心からか、
「そこまで汚れてないですよっ!!」と返したのだった。
この出来事が世に出ていないところを見ると、検査員は訴えられずに済んだのだろうか。
荒木建策