腰にきた話
2018/02/05
少しでも気を抜こうものなら土下座か、失踪か、
あるいは六本木心中せねばならぬほど切羽詰まっていたため、
しばらくサイレントににしていた携帯を確認すると、
「連絡ください」「原稿まだですか」といった地味なトーンのの留守電の中に、
1件だけ、まるでパーティーのような雰囲気の伝言が残されていた。
「荒木様、おめでとうございます!1等が当たりましたので、お手数ですが、近日中にご来店ください」。
携帯ショップからの電話だった。
年末にwi-fiを契約した際、促されるまま応募したものが当選したらしい。
うちからは少し遠いが、ちょうど米を切らしていたため、
SEIYUで2kg入りを買った後に携帯ショップへ。
「1等が当たった荒木です」。
そう告げると、満面の笑みを浮かべた店員が持ってきたのは、
家電でも、旅行券でも、ましてや5億円でもなく、まさかの米5kg。
嘘だろ?と思いながら、店員の彼女に買った米を見せると、
「どちらで当たったんですか?」と返された。
荒木建策
あるいは六本木心中せねばならぬほど切羽詰まっていたため、
しばらくサイレントににしていた携帯を確認すると、
「連絡ください」「原稿まだですか」といった地味なトーンのの留守電の中に、
1件だけ、まるでパーティーのような雰囲気の伝言が残されていた。
「荒木様、おめでとうございます!1等が当たりましたので、お手数ですが、近日中にご来店ください」。
携帯ショップからの電話だった。
年末にwi-fiを契約した際、促されるまま応募したものが当選したらしい。
うちからは少し遠いが、ちょうど米を切らしていたため、
SEIYUで2kg入りを買った後に携帯ショップへ。
「1等が当たった荒木です」。
そう告げると、満面の笑みを浮かべた店員が持ってきたのは、
家電でも、旅行券でも、ましてや5億円でもなく、まさかの米5kg。
嘘だろ?と思いながら、店員の彼女に買った米を見せると、
「どちらで当たったんですか?」と返された。
荒木建策