祭りのあと

2018/04/23

浅草在住の私にとって、祭りといえば5月に開催される三社祭。
初夏だ!祭りだ!わっしょいわっしょいであるわけだが、
今年に限っては、先駆けて盛大な祭りが開かれた。
その名も「すみません祭り」である。
もう終わりますのですみません。
週明けには送りますのですみません。
更新が遅れてすみません。
全てが後手後手に回った挙句のすみませんの嵐。
果たして、「すみません」と何度声に出して言ったことか。
しかし、ようやく嵐は過ぎ去った。
そこで、開放感に背中を押され、打ち合わせを終えた帰りに、
意を決して回らないすし屋の暖簾をくぐり、
そこで今度はほろ酔い祭り、あるいは愚痴祭りを繰り広げるはずが、
既に終わったはずのしょっぱいお祭りが再び開かれてしまった。
慣れないが故の「すみませんマグロください」「すみません穴子ください」のすみません祭り。
「大将、穴子!」などと堂々と言うためには、どんな祭りを開催すればいいのだろうか。


荒木建策