一皮むいちゃいました

2018/07/16

このところ、どうも体が言うことを聞かない。

鼻と耳の調子が、何故か左側だけすこぶる悪いし、心なしかパソコンの画面霞んで見えるし、
一度寝たらなかなか起きられない。

今日は、それが原因で初めて会議に遅刻した。
徹夜続きだったならまだしも、ここ何日かは惰眠をむさぼっていた。

これまでなら夢の中へと旅立つ直前、
方向定まらぬ人差し指で手のひらに書いた時間にきっちり起きられたはずなのに、目が覚めたのは会議の30分前。

全ては暑さのせいなのだろうか。
それともあるいはもしかして、これが年齢を重ねるということなのだろうか…
と溜め息を吐くではなく、訳知り顔をするでもなく、身体的な変化を客観的に楽しんでいる自分がいる。
起きられなければ、ごめんねで済ます図太さを身につけりゃいいじゃないか。
階段が辛ければ、おぶってくれる人を探しゃいいじゃないか。
歩くことさえままならぬならば、送り迎えでも付けてくれる金蔓を見つけりゃいいじゃないか。

そう思った瞬間、なんだか一皮剥けた気がした荒木であった。


荒木建策