亀田の強さについて

2019/05/20

春うららかな週末の夜に、酒も飲まず、歌も詠まず、
パソコンの前に向かっている私が声を大にして訴えたいのは亀田の評価である。
亀田といってもボクシングの方ではなく、製菓の方である。
亀田の商品は見た目からしてパンチがある。
どれも目にした瞬間に、これはやるぞ、間違いなくやってくれるぞといった期待を抱かせるビジュアルだし、
それに何より味がある。
若手はもちろん、味にうるさい年配の方をも納得させる深みを感じるのだ。
名前も悪くない。
「技のこだ割り」とか「堅ぶつ」とか、特徴を捉えながらもウィットに富んだ商品名は、
一度覚えたら決して忘れることはない。
今のところどれを食べてもハズレがない。
だからと先日差し入れに、亀田の煎餅をごっそり持っていったら、
女子どもは特に微妙な顔をしやがるのである。
バカ野郎、どれも本当に美味いのに…。
ボクシングの方はどうでもいい。
正直、何も思うところはないが、亀田のあられ、お煎餅はもっと評価されていいように思うのである。


荒木建策