先週末は（ありがたいことに）細かい仕事をたくさん抱えていたのだが、
ゴールテープすら見えていない時にTという友人から電話が掛かってきた。
「今、どうしても聞いてもらいたいことがあるんだけど」と。
ご用件のある方はゴールテープを切った後にどうぞ。ピーッ。
留守電を真似て切ろうかとも思ったが、「どうしても」と言われたらそうもいかない。
パソコンを閉じてふんふんと耳を傾ければ、車上荒らしに遭い、
車に積んでいたものがごっそりなくなっていたとのこと。
盗まれたのは数十枚のCD、サングラス、クッションにウェットティッシュ。
貴重品を積んでなくて何よりといったところだが、Tは車上荒らしに対してではなく、
車上荒らしが持っていったものに憤慨していたのである。
Tは無類の氷室好き。
ライブがあればどこにでも駆け付けるヘビーなファンなのだが、
マイラバだのELTだの、嫁が聴くからとの理由で車に積んでいた。
彼から見ればイケてないCDは綺麗サッパリ持っていかれたのに、何故か氷室のCDは手付かずのまま。
クッションや濡れティッシュさえ持っていかれたのに、氷室だけ残されていたようなのである。
「建策よ、氷室はクッション以下か！濡れティッシュ以下なのか？オイ建策よぉぉ！」
知りませんよ、そんなこと。
皆さんもTのように途中で電話を切られたくなければ、車上荒らしにはくれぐれも気を付けてください。
心のドアは常に開け放していても、車はしっかりロックするように…といったところで、今日はここまで。


荒木建策