ゲームではない世界

2022/03/03

システム/プランニング担当:今村

随分前になりますが、
離職しようと、転職先をいろいろ調べていた際、
そういえば、最近あんまりゆっくり旅行する機会もなかったな…と思い脱線し、
この機にどこか知らないところへ行ってみようと思い立って、
3ヶ月フィジーに行ってみました。

スペイン語やフランス語はできないので、
ひとり旅ゆえどうにかなりそうな英語圏であるということと、
寒いところは荷物が大変だから、暖かいところがいいな、
物価も安いしちょうどいいか、という単純な理由で決めた次第です。

ぼっちなので、暇つぶしに語学学校にも入学しました。
8割以上授業を受けることに加え、
母国語を校内で使うとイエローカード。
溜まるとレッドカードで強制送還という条件でした。

なのでそれなりに通っては、週末離島に旅して過ごしていました。

ガイドブックに載るような観光地は安全で綺麗で、
”絶対もう一度訪れたくなる国フィジー!”と謳っていた通りでしたが、
実際私が過ごした住宅地は、強奪、暴行、野犬、海洋ゴミに溢れていて、
地元の人なしでは、
夜7時以降はひとり歩きすらできないところでした。
日本の海は全て石垣島のような美しさ、と思ってはいけないのと同じです。

しかしながら、そこであたたかい色んな人と出会い、
交流を深める中、このご時世で思い出したのは、フィジアンに聞かれた、
「あなたの母国の独立記念日っていつでどんなことをするの?」です。

「建国記念の日ならあるけれど…うーん何をするかな…」とゴニョゴニョ答えたら、
「独立じゃなくて建国…?なぜそれを誇りに思わないの?なぜ大々的に祝わないの?」と。

(ちなみにフィジーは原住民フィジアンと、イギリス領だったという歴史的経緯で、
 インディアンが入植され共存していますが、
 その隔たりは、少なくとも私の知る限り続いているようでした。/当時)

そしてウクライナ危機。
とんでもないことになっていて、
本当に現在の世界に起きているのかと言葉を失いました。
どんな大義の旗を振っても、許されることではないと思っています。

昔からよく居酒屋談義でも、
野球、政治、宗教に関わることについては触れるな。と言われて久しいですが、
仮にこのコラムでクビになったら、
普通に私はまた転職先を探します。

断固、無辜の人々への無差別攻撃を非難します。