ラッキー7の由来妄想

2023/02/27

荒木建策(放送作家/アリゴ座主宰)

日本にカジノができる。
近い将来。
避けられない未来だ。

日本人は
6,000円くらい払わないと入れないらしいが、
そんなことはどうでも良く、
私が気になっているのは、
ラッキーナンバーは何故7なのか、ということ。

これまで気にしていなかったといえば嘘になるが、
聞くまでもないし調べることでもない。
こんな意味だったらいいなとの個人的な考えはあったが、
いつか孫ができてカジノに興味を持ったとき、
本当の意味を説明できなかったら
じいちゃん失格だからネットで検索してみた。
以下が有力な説である。

アメリカのメジャーリーグでは
7回に点が入ることが多く、
ワールドシリーズなどの大きな試合でも
たびたびミラクルが起きてきた。
つまり、何かが起こる数字、それが7。
実際に野球では7回の攻撃をラッキーセブンと呼ぶ。
その縁起の良い数字をギャンブルに採用したと。

真実は定かではない。
ただ、はっきり言おう。ロマンがない。
もっとグッとくるエピソードがあってもいいじゃないか。
将来、孫に伝えても
「じいちゃん、つまんねー。俺、野球知らねーし。
そんなことより早くパチンコ行こうぜ、じいちゃんの金で」と
全く興味を持たれないのではないか。

なので、
私が孫に話す説はこうである。

孫「じいちゃん、なんで7ってラッキーなの?」
私「素数じゃよ」
孫「素数?素数なんていっぱいあるじゃん。1から10の間にも」
​​​​​​​私「いや、1から10までの整数をふたつのグループに分けたとき、
  数字の積が等しくなる組み合わせはあるのか...というのがあってな」
​​​​​​​孫「あるの?」
​​​​​​​私「ない。1x2x3x4x5x6=720。8x9x10=720はある
  ほら、7が邪魔なんじゃよ。数学的にはもう少し踏み込んだ
  説明ができるんじゃが、爺にはよくわからん」
​​​​​​​孫「7がかわいそうな気がするのはわかった」
​​​​​​​私「そう、7は孤独な数字と呼ばれているんじゃ。
  誰ともつながることができない。
  でもな、スロットやパチンコでは
  3つ並べばみんなが喜んでくれる。
  孤独も捨てたもんじゃないんじゃよ」
​​​​​​​孫「なるほどね~」

仮説なんて呼べるものではないが、
こうだったら嬉しい。

皆さん、カジノ、行きますか??
私は、一度は行ってみたい。