留守電

2017/04/24

今朝も留守電に、あのメッセージが残されていた。
「ヨーコですけど電話ください」。

これで3日続けて早朝にヨーコから電話があったことになるのだが、
どうやら彼女は徐々に苛立ってきているらしい。
一昨日は「おはよーー」とダルビッシュのストレート並みの伸びがあったのに、
昨日は、普通に「おはよう」。
今日の「おはよう」には初日のそれからは考えられぬ、ズッシリとした重みがあった。

朝の挨拶はハキハキと元気よくすべきだし、当然、相手にもそうして欲しいのに、
放っておけば明日はさらに重く冷たい鉛のような「おはよう」を聞くことになるのは火を見るより明らかだ。
そろそろどうにかせねばならぬ。
どうにかせねばならぬと思っているのだが、
実は私、このヨーコと名乗る女性を全く知らないのである。
こちとら深夜までプレステ4をやっているせいで、そんな時間には起きちゃいないし、
掛け直して間違いであることを指摘するのも違う。
となると、たぶん東海地方に住んでいる、
たぶん60オーバーのヨーコが自ら間違いに気付くのを待つしかないだろう。


スマホは常にサイレント設定作家
荒木建策