小さな落とし穴

2023/11/23

システム/プランニング担当:今村

久方ぶりでございます。
急に肌寒くなってきましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?

私は、寒暖差アレルギーも、花粉症もあるので、
強風だった先週土曜日、どちらに反応したのか、双方なのかわかりませんが、
昼過ぎから、右鼻からの水っ鼻がどうにも止まらなくなり、
鼻をかみ過ぎて、鼻周辺が痛く、赤くなってきた黄昏時、
春の花粉症時に薬局でついで買いし、
一度も使っていなかった「鼻ポン」をふと思い出し、
引っ張り出し、思い切って差し込んでみた。
鼻ポンとは、
小さな繭玉のような形状の脱脂綿に、メントールを染み込ませた商品。

最初はかなり違和感があり、ヴィジュアルのマヌケさは想像通りとしても、
流れ落ちてこない分、やるべき作業をこなすことは出来たので、最初の違和感も忘れ、
さて、とそのまま晩酌を始めたら、
血管が広がったからなのか、鼻ポンが急に飽和状態に。

慌てて取り出そうと、鼻先から少し出ていた鼻ポンを爪の先で引っ張り出そうとしたら、
水っ鼻が潤滑油になっているのか、当てた爪の振動か、
芸人さんのローション運動会みたいに、つるっと思わぬ方向へ。
良かれと更に爪を伸ばすと、むしろ押し込む結果に…完全にオウンゴール!

不測の事態に泡食って、なりふり構わず、
鼻の付け根側表面から、下へ下へと撫で下ろしても、微動だにしない。
何なら意に反して、更に奥に入ってるんじゃないかと、恐怖心に苛まれる。
鏡で見ても、もはや鼻ポンの姿は見えない。
パニクっているからか、ピンセットの在処がわからない。
毛抜きはあるけれど、入りようもない。
かぎ針?編み物の趣味はない。
掃除機で吸う?そんな極細ノズルは持っていない。

時は土曜の夜。
このまま耳鼻科に通常受診できる月曜日まで、鼻ポンとの共存は可能なのか?
寝ている間、深い呼吸で更に奥に行きはしないか?
こんなアホな事態で、119番とかしていいのか?
そうした場合、
「呼吸はできていますか?何歳のお子さんですか?」と聞かれたら、
「いや...本人です、大人です、高齢者でもありません」とか?あーどうしよう。

…お、待てよ。そうだ、今のところ呼吸に問題はない。

大きく吸い込まないよう、小さい息で、解決法をネット検索してみた。
「詰まっていない方の小鼻を押さえて、フンッ!と息を吐きましょう」
…いや、それはとっくに何度もやっている。
「物理的に取れないなら、くしゃみを誘ってみましょう」
それは試していないと、コヨリを作って試すも、そんな時に限って一向に出ない。
日中、散々出てきたのに。それも伴って鼻が止まらなかったのに。

そんな中、
夕刻、出がけに、鼻ポンを差した私を指差す勢いで笑っていた家人が帰ってきた。
鼻ポンと私が一体化しそうになっているんだーと告げた私に、
しばし面食らってはいたものの、
左鼻は呼吸できるわけでしょ?死にゃせんよと、
あちこち引き出しを探した後、
私には思いつかなかった災害時キットの中から、
懐中電灯とピンセットを見つけ出し、抜き取ってくれた。
助かった。ありがとう、闇医者。

文明の利器、ピンセットを常備しておくことをお勧めします。
大相撲先場所、
連日の鼻血で、取組前に鼻に何か詰め物をして土俵入りした熱海富士さんにも届くといいな。