沼
2024/07/01
荒木建策(放送作家/アリゴ座主宰)
私は一匹の鯉だ。
中目黒と渋谷の間くらいにある
はたから見たら
「誰が住んでるのコレ?」と思うような
豪邸の庭で飼われている鯉だ。
自分では他の鯉より
ちょっと柄が良いと
自負しているタイプの鯉だ。
などと書き始めると、
何か文学的なことを綴るのかと
誤解させてしまうかも知れないが
要は...
マッチングアプリをやってみた
という話です。
小学生時代は、
五島列島という地域柄か
同級生は13人だった。
男女比は、7対6。
女性はたった6人。
そんな少人数の中から、
好きな人なんてできるわけない。
と、お思いでしょうか?
ですが、
しっかり好きな子がいたし、
なんなら、その6人の中で
好きな子が変わったりしていた。
中学になって同級生は80人くらいに増えた。
そして、またしっかり好きな人ができた。
高校になると同級生は400人に増えた。
そして、またしっかり好きな人ができた。
大学でも、まあ、そんな感じだ。
そんな好きだった子と私が、
どうなったかという話はさておき...。
鯉の話に戻そう。
私は昔一匹の鯉だった。
中目黒と渋谷の間くらいにある
はたから見たら
「誰が住んでるのコレ?」と思うような
豪邸の庭で飼われている鯉だった。
自分では他の鯉より
ちょっと柄が良いと
自負しているタイプの鯉だった。
それから、
お金持ちに買い取られて、
大きな生簀で、
もっとたくさんの鯉たちと
生活するようになった。
恋をする相手が増えた。
歳を重ねる毎に、
その絶対数は増え続け、
今の年齢になって
多分、分母は1000を超えるようになった。
まあ、全部例え話なのだけど...。
そして、
今、マッチングアプリという
「大海」に足を、鰭を踏み入れ、
分母が億になった。
1億から自分に合う女性を...
まあ、女性でなくてもいいのかも知れないけど。
それを探す感覚。
サハラ砂漠で、
一粒の砂を見つける感覚...。
スマホ真っ二つにして、
そこら辺の沼に投げ捨てたい。
1億から見つけるの、
無理ゲーすぎワロタ。
私がマッチングアプリをやってみた
というのを、
少し大げさに綴った回でした。
私は一匹の鯉だ。
中目黒と渋谷の間くらいにある
はたから見たら
「誰が住んでるのコレ?」と思うような
豪邸の庭で飼われている鯉だ。
自分では他の鯉より
ちょっと柄が良いと
自負しているタイプの鯉だ。
などと書き始めると、
何か文学的なことを綴るのかと
誤解させてしまうかも知れないが
要は...
マッチングアプリをやってみた
という話です。
小学生時代は、
五島列島という地域柄か
同級生は13人だった。
男女比は、7対6。
女性はたった6人。
そんな少人数の中から、
好きな人なんてできるわけない。
と、お思いでしょうか?
ですが、
しっかり好きな子がいたし、
なんなら、その6人の中で
好きな子が変わったりしていた。
中学になって同級生は80人くらいに増えた。
そして、またしっかり好きな人ができた。
高校になると同級生は400人に増えた。
そして、またしっかり好きな人ができた。
大学でも、まあ、そんな感じだ。
そんな好きだった子と私が、
どうなったかという話はさておき...。
鯉の話に戻そう。
私は昔一匹の鯉だった。
中目黒と渋谷の間くらいにある
はたから見たら
「誰が住んでるのコレ?」と思うような
豪邸の庭で飼われている鯉だった。
自分では他の鯉より
ちょっと柄が良いと
自負しているタイプの鯉だった。
それから、
お金持ちに買い取られて、
大きな生簀で、
もっとたくさんの鯉たちと
生活するようになった。
恋をする相手が増えた。
歳を重ねる毎に、
その絶対数は増え続け、
今の年齢になって
多分、分母は1000を超えるようになった。
まあ、全部例え話なのだけど...。
そして、
今、マッチングアプリという
「大海」に足を、鰭を踏み入れ、
分母が億になった。
1億から自分に合う女性を...
まあ、女性でなくてもいいのかも知れないけど。
それを探す感覚。
サハラ砂漠で、
一粒の砂を見つける感覚...。
スマホ真っ二つにして、
そこら辺の沼に投げ捨てたい。
1億から見つけるの、
無理ゲーすぎワロタ。
私がマッチングアプリをやってみた
というのを、
少し大げさに綴った回でした。