ガチャガチャ県、若しくはカプセルトイ県
2025/01/13
荒木建策(放送作家/脚本家)
長崎に居て感じることのひとつ。
それは、
「ここ、異常にガチャガチャが多いな」である。
ここにも!?と驚くほど
ガチャガチャ専門店が多く存在し、
一等地のショッピングモールの中にも
必ずといっていいほど出店している。
(賃料を考えると採算がとれるのか心配になるが、
人件費が要らないから大丈夫なのだろう)
香川が「うどん県」を名乗るなら、
長崎は「カステラ県」「ちゃんぽん県」を捨て
「ガチャガチャ県」を自称しても良いかも知れない。
それか、今風に「カプセルトイ県」。
そんな考えに至るほど、
長崎には異常にガチャガチャが多い。
最たる場所が「長崎空港」。
ガチャガチャの設置台数がなんと約330台。
「欲しいガチャがなかったら長崎空港へ」
空の玄関が、
マニアの間でそう云われるほどの設置台数を誇る
日本有数のガチャスポットとなっているのである。
しかし、思い起こせばガチャガチャは、
自分が幼い頃は10円や20円から楽しめて、
100円のガチャガチャは高嶺の花だった。
親の機嫌がいいときに挑戦させてもらえる宝箱で、
箱を横から覗いて大当たり景品が見えるたびに
ドキドキしたものである。
今ではガチャ一回の値段も高騰し、
300円や500円も当たり前になったが、
まだ、子どものお小遣いでも買える範囲か。
その一線を越えたのが1000円ガチャ。
自分で稼ぐことのできないひよっこが、
「ママ、これやりた~い」などとねだったら
ぴしゃりと頬を叩いてもいい代物である。
ニンテンドーswichにPS5、
ディズニーやらユニバのペアチケットなど、
投資額の10倍以上の商品が出る可能性がある一方、
ハズれると常軌を逸した
おバカ商品が出ることも珍しくはない。
むしろ、そっちのほうが大半で、
外では絶対に着ないけど、
部屋着ならいいかなと思えるシャツなど
中途半端に実用性があるものや、
カッコ悪くなりたい人がするようなサングラスとか、
もうちょっとなんとかならんかったかねと、
センスを疑うものが普通に吐き出される。
それぐらいのリスクは当然で、
ゴミを覚悟で挑んでこそ
お宝に巡り会えるのが1000円ガチャ。
ガチャガチャ県長崎は、
そんな、ゴミが出てくるというイメージの
1000円ガチャにも革命を起こした。
長崎の離島「対馬」には、
空港はもちろん、土産屋や港にまで設置されている
1000円ガチャがある。
それが...
「対馬産本真珠(保証書付)1000円ガチャ」
ネックレス、イヤリング、指輪の
どれかが必ず出てくるという魅惑のガチャ。
お土産にも人気で、
バカ売れしているらしい。
所謂「1000円ガチャ」は
ガチャガチャとしてはイロモノの括りであるが、
本真珠をゲットできるなら安いし、
ハズレがないのが素晴らしい。
そして、なにより、
長崎が「ガチャガチャ県」ないしは
「カプセルトイ県」を名乗るための礎
と、なり得るという点に於いて、
貢献度の高い画期的な1000円ガチャである。
この調子で、
文明堂にはカステラ1000円ガチャ、
吉宗には茶碗蒸し1000円ガチャ、
ジャパネットには1000円家電ガチャを作ってもらい、
長崎をガチャガチャで盛り上げて欲しいと思うのだが、
長崎には異常にガチャガチャが多いということを
長崎県民が自覚していないのが懸念点ではある。
長崎に居て感じることのひとつ。
それは、
「ここ、異常にガチャガチャが多いな」である。
ここにも!?と驚くほど
ガチャガチャ専門店が多く存在し、
一等地のショッピングモールの中にも
必ずといっていいほど出店している。
(賃料を考えると採算がとれるのか心配になるが、
人件費が要らないから大丈夫なのだろう)
香川が「うどん県」を名乗るなら、
長崎は「カステラ県」「ちゃんぽん県」を捨て
「ガチャガチャ県」を自称しても良いかも知れない。
それか、今風に「カプセルトイ県」。
そんな考えに至るほど、
長崎には異常にガチャガチャが多い。
最たる場所が「長崎空港」。
ガチャガチャの設置台数がなんと約330台。
「欲しいガチャがなかったら長崎空港へ」
空の玄関が、
マニアの間でそう云われるほどの設置台数を誇る
日本有数のガチャスポットとなっているのである。
しかし、思い起こせばガチャガチャは、
自分が幼い頃は10円や20円から楽しめて、
100円のガチャガチャは高嶺の花だった。
親の機嫌がいいときに挑戦させてもらえる宝箱で、
箱を横から覗いて大当たり景品が見えるたびに
ドキドキしたものである。
今ではガチャ一回の値段も高騰し、
300円や500円も当たり前になったが、
まだ、子どものお小遣いでも買える範囲か。
その一線を越えたのが1000円ガチャ。
自分で稼ぐことのできないひよっこが、
「ママ、これやりた~い」などとねだったら
ぴしゃりと頬を叩いてもいい代物である。
ニンテンドーswichにPS5、
ディズニーやらユニバのペアチケットなど、
投資額の10倍以上の商品が出る可能性がある一方、
ハズれると常軌を逸した
おバカ商品が出ることも珍しくはない。
むしろ、そっちのほうが大半で、
外では絶対に着ないけど、
部屋着ならいいかなと思えるシャツなど
中途半端に実用性があるものや、
カッコ悪くなりたい人がするようなサングラスとか、
もうちょっとなんとかならんかったかねと、
センスを疑うものが普通に吐き出される。
それぐらいのリスクは当然で、
ゴミを覚悟で挑んでこそ
お宝に巡り会えるのが1000円ガチャ。
ガチャガチャ県長崎は、
そんな、ゴミが出てくるというイメージの
1000円ガチャにも革命を起こした。
長崎の離島「対馬」には、
空港はもちろん、土産屋や港にまで設置されている
1000円ガチャがある。
それが...
「対馬産本真珠(保証書付)1000円ガチャ」
ネックレス、イヤリング、指輪の
どれかが必ず出てくるという魅惑のガチャ。
お土産にも人気で、
バカ売れしているらしい。
所謂「1000円ガチャ」は
ガチャガチャとしてはイロモノの括りであるが、
本真珠をゲットできるなら安いし、
ハズレがないのが素晴らしい。
そして、なにより、
長崎が「ガチャガチャ県」ないしは
「カプセルトイ県」を名乗るための礎
と、なり得るという点に於いて、
貢献度の高い画期的な1000円ガチャである。
この調子で、
文明堂にはカステラ1000円ガチャ、
吉宗には茶碗蒸し1000円ガチャ、
ジャパネットには1000円家電ガチャを作ってもらい、
長崎をガチャガチャで盛り上げて欲しいと思うのだが、
長崎には異常にガチャガチャが多いということを
長崎県民が自覚していないのが懸念点ではある。